診療実績


診療設備の充実と人員の増員と共に、地域の皆様にも循環器専門科の認知が進み、
診療・検査件数が急速に増加しています。
以下に、当院の過去9年間の各診療・検査項目別の件数を表示します。
ただし、統計の表記の変更に伴い、平成10年〜平成12年までは1月から12月まで、
平成13年度〜23年度は4月〜翌3月の「年度表記」となっております

当院では、必要な方にしか検査や治療をお勧めしておりません。
なお、閉塞性動脈硬化症に対して月に6〜7件の末梢血管インターベンションも積極的に行っております。

1)冠動脈等カテーテル検査・治療


心カテの中にPCI(カテーテルインターベンション治療)が含まれ、PCIの中にAMI(急性心筋梗塞)が含まれます。
当院のカテーテルインターベンション治療初期成功率は99%以上をキープしております。
ほぼ全例で血管内超音波を使用して、至適サイズのステントを留置して参りました。
そのため再狭窄率は糖尿病・透析の方も含めて全体では約7%程度(非透析で4%)と全国でも良好な成績です。

当院では、完全閉塞性病変やロータブレータも積極的に行っています。
当院では緊急カテや冠動脈造影、通常のPCIは、患者さんの負担の軽い右の手首からの穿刺で行っております。
足の血管、左鎖骨下動脈、腎動脈へのバルーン・ステント治療も行っており、膝下の血管もあきらめません。
検査や通常のPCIは2泊3日の入院となります。
平成25年10月から、過去に合併症の無かった方の冠動脈造影は日帰り検査を選択できるようになりました。
平成30年4月から、フォローアップCAGに限り、1泊2日も選択できるようになりました。


2)電気生理学(ペースメーカー・アブレーションなど)

平成18年度から、当院でも電気生理学的検査や不整脈の電気的治療を積極的に開始しました。
平成20年度からは、一部の難治性心不全に対する両室ペーシング治療(CRT)や、埋め込み型除細動器治療(ICD)も開始しました。
平成23年度からは、M医師の赴任により、心房細動のアブレーションが大幅に増加しています。
平成29年度は411件/年と、日本でも有数の治療件数の病院となりました。
2020年まで当院で働き、幕張に開業したM医師による最新の説明用ページへ(当院の方式と共通)


3)心臓超音波(心エコー、経食道エコーを含む)

心エコー専門医の関根医師と熟練した技師の下、最新の機械を導入し、正確な評価との定評があります。
平成25年冬からは、最新鋭の機械を2台から3台に増やして検査予約待ち時間の短縮を図っています。

左心耳血栓や弁膜症の正確な評価を行う為の経食道エコーも、年間250件前後行っています。

4)心臓シンチグラム(RI)

5)ホルター24時間心電図、運動負荷心電図


狭心症の疑いの高い患者さんに対しては、単純な運動負荷心電図よりも診断精度の高いRIをお勧めしています。
(二度手間を防ぐ為です。)トレッドミルは狭心症でないことを証明する目的で行うことが多いです。
不安定狭心症の患者さんには、危険を避けるために 初めから心臓カテーテルを行います。
(以前、運動負荷中に心筋梗塞を発症された方が数名いらっしゃいます。)

※ホルター心電図は2種類あり、24時間のものと、7日間連続記録のもの(イベントレコーダー)があります。
1日のうち、どの時間帯に何回どのような不整脈があるかを見て治療方針を立てるためには24時間型を、
アブレーション後に治療成功を確認する場合や、不整脈があるのかどうかを確かめるときはイベントレコーダーを用います。