心臓のQ&A                             <日本ガイダント提供資料を改変して使用しています>


Q1. 冠状動脈から心筋に供給される血液の量はどのくらい?
A. 心臓から送り出される血液(1分間に5L)の約5%1分間におよそ250mLといわれています。

Q2.
 心臓疾患を引き起こす危険な要因(危険因子)は?
A. 喫煙、高血圧、高脂血症糖尿病などが危険因子です。肥満、ストレス、過労、飲酒、運動不足、また、遺伝的な要素も  誘因となります。

Q3.
 血圧には2つの数値がありますが、どういう意味ですか?
A. 収縮期血圧(最高血圧): 心臓が収縮し、全身に血液が送り出されるときの血圧です。
   拡張期血圧(最低血圧): 心臓が拡大しているときに、大動脈と手足の血管で作っている血圧です。

Q4. 血圧の正常値はどのくらい?
A. 基準では、最高血圧が120mmHg以下、最低血圧は80mmHg以下です。

Q5.
 動脈硬化って何ですか?
A. 動脈にコレステロールなどの脂肪を含む物質がたまって、血管が厚く、硬く、もろくなる状態をいいます。

Q6. 高脂血症ってどんな病気?
A. 血液に含まれる脂肪分が異常に多くなった状態。動脈硬化や心臓疾患に深く関わっています。
  血液にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などが含まれ、心臓疾患に関わりのあるのはコレステロールと    中性脂肪です。

Q7.
 冠状動脈硬化に深く関わる総コレステロール値や中性脂肪値の基準値は?
A. 理想的な総コレステロール値は、一般の方でおよそ220mg/dL以下、中性脂肪値は150mg/dL以下です。
治療を受けた方の総コレステロール値は 180mg/dL以下、中性脂肪値は150mg/dL以下です。
Q8. コレステロールの善玉と悪玉ってどんなもの?
A. 悪玉(LDL)は、煙草やストレス、激しい運動で血管についた小さな傷からしみ込み、血管の壁に降り積もります。
  酸化されると白血球(単球)に食べられますが、そのとき白血球は周囲の血管の壁を厚くする物質を出しながら
  大きく膨れあがり死んでしまいます。その屍骸が降り積もってコレステリン結晶となります。その分血管は硬く細くなります。
  善玉(
HDL)が多いと血管のLDLを一部回収してくれるようになり、動脈硬化の危険性は低くなります。

Q9. 糖尿病ってどんな病気?
A. 膵臓から分泌されるホルモン(インスリン)が正常に作用しないため、血液中の血糖(ブドウ糖)が異常に多くなる病気です。
 普段の血糖値や体内の糖分の処理能力を測定する検査(ブドウ糖負荷、血糖値、随時血糖試験)によって評価されます。
 遺伝的因子と運動不足、食生活の乱れ、肥満などが要因となることが多いようです。

Q10. BMI
って何?
A. BMI(ボディー・マス・インデックス)は病気が一番少ない体重を、統計的に割り出したものです。
BMI22のとき、最も病気が少なくなります。 18.5未満・・・低体重,  18.524.9・・・普通体重,  25以上・・・肥満  

Q11. ステントの植え込み治療を行なったけどMRI検査を受けてもいい?
A. ステントの材質は通常は医療用ステンレスのため、磁場の影響を受ける可能性は低いです。
  しかし、ステント移動の可能性を最小限に抑えるために、ステントが完全に内皮化するまで
  
ステント留置後最低8週間は、 MRI検査を受けないようにしてください

Q12. 心臓カテーテル検査で何がわかるの?
A. カテーテルから造影剤を注入して冠動脈や心臓の中の撮影等を行う検査で、多くの心臓病の診断や治療法決定に

Q13. 心臓疾患の検査にかかる費用は?
A. 検査の種類や内容、施設、医療保険の適応によって異なるので、担当医師や医療スタッフに確認が必要です。

Q14.
 心臓のリハビリって何ですか?
A. 心臓疾患で入院し、その危険な時期を過ぎた後に行なわれる療養プログラム(運動療法、食事療法、健康相談など)です。

Q15.
 どうして心臓のリハビリが必要なのですか?
A. 必要以上に寝たきりの状態が続くと、健康を保つことが難しく、そのため、再発を予防するためにもリハビリは必要です。
  心筋梗塞後1週間以内に急に血圧が高くなると、心臓破裂や心室の壁が膨らんでしまいます。
  そこで、毎日少しずつ運動量を増やして、血圧や心電図に異常 が出ないか、確認していきます。

Q16.
 心臓疾患やその手術後に生命保険に入れるの?
A. 保険の種類や条件によって様々です。健康な人と同条件の加入は難しいことが多いようです。