ペースメーカー植え込み

@ペースメーカー
脈が少なくなってしまった人の心臓に、電気信号を送って脈を増やす機械です。

当院では、年間50例程のペースメーカー植え込み手術をしています。(複数のメーカーのものを順番に交互に使用しています。)

ペースメーカーにはいくつかの種類がありますが、外観は下の写真の中央部にあるようなものです。
厚さは4oくらいで、一般には左上胸部の皮下に挿入します。
そこから伸びる管は、静脈内を通って右心室の内部まで入ります。
心臓の内側に先端が当たるようにします。



リードの先端を拡大したものです。
一番先端にはプロペラがついていて、一度差し込むと位置が変わりにくくなっています。
最近では先端がねじのように心筋にねじ込むスクリュー式が主流です。




         プロペラ式              スクリュー式

A心不全患者さん用の CRT(心室再同期療法)

心不全の方の中には、心室中隔と自由壁の動きがバラバラになっている方がいます。
すると、心室内腔の血液が効率よく大動脈に出ていくことができません。
  
左心室の中核と自由壁に電極を置いて、「同時に」収縮させることで、
本来の効率を取り戻して心不全が改善します。

B不整脈患者さん用の ICD(埋め込み型除細動器)
命にかかわる不整脈(心室頻拍や心室細動)の持病がある方に、
AEDの機能のあるペースメーカーを埋め込みます。

     

       20秒のところで電気ショックがかかっています

C両方の機能を持つ CRT-D